2023年春完成
銘・牡丹華 ボタンハナサク
作:杉村典重先生、畠山登先生 合作 /監修:泉広治
作家先生2名による合作はどのお着物においても過去に一度もありません。
加賀友禅の歴史的にも極めて珍しいことですが、花嫁衣裳を制作したのも初めての事だと、制作に携わった方々は口をそろえておっしゃっていました。下絵から糊置き彩色に至るまですべて手作業ということはもちろん、初めての試みのということもあり、完成まで約1年半を要しました。
地染め 木村芳雄さん
糊置き 三上優さん
牡丹文様の意味
・百花の王と言われる牡丹は、細い蕾から大輪に花開くことから「人生の開花」を想像させてくれます。
・かつては貴族しか目にすることがない花だったため、別名”富貴”とも呼ばれます。そのため富の象徴、憧れの花とされていました。
・根には高い薬効があり、「延命長寿」の願いが託されています。
このように、未来の花嫁の幸せを願う気持ちがお着物いっぱいに広がっています。
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